INTERVIEW

PERSON 01

量子コンピューターが魅せる
“未来”を発信し人々の生活に
新たなパラダイムシフトを仕掛ける

寺部 雅能

新事業投資部

2020年入社。前職は国内最大の自動車部品サプライヤーのエンジニア。モビリティサービスや生産現場のIoT化などの業務に従事する過程で量子コンピューターに対する造詣を深める。転職後は量子コンピューターの第一人者としてQX(Quantum Transformation)プロジェクトを推進。

私のキャリアヒストリー

量子コンピューターで社会を変える挑戦

工学研究科で量子工学を専攻し、自動車関連部品企業にエンジニアとして入社後、国内外で車載半導体開発や車載通信開発、自動運転システム開発などの業務に従事しました。転機となったのは量子コンピューター(※1)との出会いです。量子コンピューター応用研究で実証実験として行った無人搬送車の最適化実験においては、かなり実用化に近いレベルだと評価されました。
学生時代にバックパッカーで約63か国を旅したことがあり、その時にテクノロジーが人々の生活を変える、テクノロジーで人々が豊かに暮らしていくことができると感じました。
量子コンピューターは社会を大きく変える可能性のある技術です。研究を続けていくうちに、自動車業界という限られた枠組みの中だけでなく、広く世界に向けて量子コンピューターの可能性を広げたいという想いが生まれました。
また、エンジニアは技術で世界を変えるという発想に偏りがちです。しかし、実際のところ、技術だけでは世界は変わりません。そのことを日々痛感しており、エンジニア以外とのコラボレーションを生み出せる仕事をしたいと感じ始めたのです。
住友商事であればその可能性を実現できるフィールドがあると考え、メーカーから商社という業種が異なる転職ではありますが、思い切ってキャリアチェンジを決意しました。
現在は量子コンピューティングを活用したQX(Quantum Transformation)(※2)という取り組みを進めています。住友商事の持つ幅広い事業フィールドと量子コンピューティングを掛け合わせ、社会変革、産業創造、事業創出を目指すというものです。10年20年先に量子コンピューターだからこそ実現できるような、世の中の人たちがワクワクするような未来像を描いて発信し、共感してくれる社内外の仲間たちとその世界の実現に向けた共同実証を仕掛けていく取り組みです。既に世界で初となる多数の空飛ぶクルマを量子コンピューターでリアルタイムに制御する実証をアメリカのスタートアップや国内の大学と行い、国際会議でも発表しました。

  1. 量子コンピューターについての詳細は、住友商事公式サイト内「当社の量子コンピューター活用の取り組み」をご参照ください。
  2. 住友商事が進める量子技術を起点とした社会変革プロジェクトの総称

私が住友商事に惹かれた理由

「よそ者」を受け入れる懐の深さと
ビジネスの可能性を広げる柔軟な考え方

総合商社に限らず、国内大手企業の多くが新卒第一主義で中途入社は肩身が狭いというイメージがあると思います。転職前は私もそういうイメージを持っていましたが、実際に住友商事に入社してみると、いい意味でそのイメージが覆されました。
私は普段、大手広告代理店出身の中途メンバーと住友商事生え抜きのメンバーと仕事をしています。私が持つテクノロジーの知見に、大手広告代理店で培われたクリエイティビティ、住友商事ならではのビジネススキルが混ざり合うことでケミストリーが発生し、QXという未知なる領域に突き進んでいく力が生まれています。
前職のメーカーとは、ビジネスに対するスタンスも明確に異なります。メーカーはテクノロジーを優先し、特許を取得して事業を拡大するというスキームが多いのですが、住友商事はそのテクノロジーを使ってどのようなビジネスフレームワークを生み出すかという点に注力しています。決してテクノロジーを軽視しているわけではなく、むしろリスペクトしながら新たな価値を見出し、具現化することに長けているという印象です。技術畑で生きてきた人間にとって、実用化に重きを置き、かつ技術を試せるフィールドが「カップラーメンからロケットまで」と形容されるほど広いことは大きな魅力だと感じています。
働き方が柔軟に決められるというのも大きなポイントです。QXプロジェクトにおいては、私の量子コンピューター分野での経験を尊重して頂いており、私の裁量でプロジェクトの方向性を決めたり新たなプロジェクトを起案したりしています。
転職して1年程度の社員にここまでの裁量権を与えてくれるのも、住友商事の懐の深さではないかと実感しています。

私が住友商事で目指す未来

理想の世界を作るというビジョンを発信し
世の中を巻き込んでそれを実現すること

量子コンピューターの世界は可能性に満ち溢れています。既に北米を中心にハードウェアは一部商用化に成功しており、世界各国で社会実装に向けた取り組みが続々と行われています。
私自身もいくつかメディアに出演し、量子コンピューターの可能性や将来性について発信する機会が増えてきています。実は住友商事のQXサイトも私が構成に関わっており、今後も同様な形で社内外に対する発信を続けていくことになるでしょう。
スマートファクトリーやフードロスゼロのサプライチェーン、宇宙ゴミ(デブリ)問題の解決等、QXにより実現できる未来は多岐にわたります。他にも、エネルギーやスマートシティといった分野でのディスカッションも盛んに行っています。
私が前職で培った自動車業界のネットワークや業界知識を活かし、総合商社の幅広い事業ドメインがそれに加わることで、世界的にもかなり進んだ量子コンピューターの実証プロジェクトが実現できていると感じています。10年先なのか20年先なのかはわかりませんが、近い将来、量子コンピューターを活用した新たな事業が軌道に乗り、社会の変革や新たな事業の創造のきっかけになるのではないでしょうか。
将来、「寺部がいたからこんな風に社会が変わった」と言われるような、新たな価値を創造することが私のゴールです。そこまでの道筋は今懸命に模索しています。理想を実現するために、いずれテクノロジーやイノベーションの震源地とも言える北米で量子コンピューティングの最先端を体験してみたいですね。

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